国会議員、4年ぶり海外視察復活

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共同通信
国会議事堂

 新型コロナウイルス感染症の流行で19年を最後に中断していた衆参両院議員の海外視察が4年ぶりに復活した。コロナ禍が落ち着き、秋に見込まれる臨時国会まで日程に余裕が生まれるためだ。23年度は衆参で計約5億3千万円の関連予算を計上。「海外旅行」との批判も根強く、中身や成果が問われる。

 海外視察は国会法に基づき「議案その他の審査もしくは国政に関する調査のため」行われる。帰国後に報告書を提出するのが通例だ。渡航費は実費支給され、宿泊費の上限は約3万2千円だ。

 衆参両院事務局によると、衆院は9月までに議員が所属する委員会などの枠組みで約90人が渡航予定。主に政策テーマ別の派遣となる参院は60人程度を見込んでいる。

 衆院で先陣を切った議院運営委は英国、スペイン、イタリア歴訪へ7月3日に出発、9日に帰国した。今月は予算委が21~26日に韓国とモンゴルを、厚生労働委は28日~9月4日にスペイン、オランダ、スウェーデンを訪れる。参院ではエネルギー問題の視察のため、9月上旬にドイツとアイスランドを回る予定だ。