議員会館で1千万円受領か

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共同通信
秋本真利衆院議員

 秋本真利衆院議員(47)=自民党を離党=が洋上風力発電を手がける日本風力開発の塚脇正幸社長から数千万円の資金を受領したとされる事件で、秋本氏がうち1千万円を東京・永田町の議員会館事務所で塚脇氏から受け取ったとみられることが6日、関係者への取材で分かった。秋本氏は国会などで洋上風力発電の事業者参入を後押ししており、東京地検特捜部は資金の趣旨を調べている。

 特捜部は、秋本氏が実質的に管理していたとされる競走馬の組合に対する塚脇氏の支払いが賄賂に当たるとみて捜査。塚脇氏の弁護士は賄賂ではないと説明している。

 弁護士によると、塚脇氏は組合が設立された2021年秋から今年6月まで、20回以上にわたり組合に資金提供し、総額で3千万円余りに上る。口座への振り込みなどのほか、秋本氏から馬の購入代金が必要と求められ、1千万円を支払ったケースがあったという。秋本氏は数日間のうちに約9割を馬の購入代や種付け料に充てたといい、利益供与には当たらないとしている。