松野官房長官「解決へ心一つに」

Published by
共同通信
北朝鮮による日本人拉致問題に関する「中学生サミット」であいさつする松野官房長官=10日午前、東京都渋谷区

 政府は10日、北朝鮮による日本人拉致問題に関する「中学生サミット」を東京都内で初めて開催した。拉致問題解決への国内の機運を高めるため、若年層への啓発が目的。拉致問題担当相を兼務する松野博一官房長官は「国民が心を一つにして、全ての拉致被害者の一日も早い帰国実現への強い意志を示すことが問題解決への後押しになる」と訴えた。

 松野氏は、2002年に5人の拉致被害者が帰国して以降、1人の帰国も実現していないとして「非常に心苦しく、申し訳なく思っている」と表明。「サミット参加をきっかけに、拉致問題という重大な人権侵害の存在や個人の尊厳についてじっくり考えてもらいたい」と呼びかけた。