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AIに仕事を取られるな
脚本家・俳優が大規模デモ

「人工知能(AI)が書いた脚本も、AIでエキストラ俳優を加えた映画も、誰も見たくない!」。全米脚本家協会(WGA)が9日、ストライキ入りから100日をきっかけに、同じくスト中の全米映画俳優組合(SAG-AFTRA)と合同で、大規模なデモをニューヨーク市内のネッ
トフリックス社前で繰り広げた。両組合から約1000人が参加したとみられる。
集まった脚本家や俳優らは、揃いのTシャツを着て、プラカードを掲げて練り歩いた。「金に目がくらんだ企業はなくせ」「ニューヨークは組合の街だ」と声を張り上げた。「映画の1シーンしか撮影していないのに、作品を見たら複数のシーンに登場していた。全身をスキャンされてAIで映像に加えられていた」と話すのは、俳優ジージー・カサノバさん。撮影した覚えがないテレビCMにも自分が映っていたことがあるという。
テレビドラマ脚本家のリズさんも「AIのChat GPTなどは、脚本が書けるというが、文章が平凡でつまらない。人間にはかなわない」と訴える。
俳優らは賃上げのほかに、AIで生成された自分が使用された場合の支払いを求めている。現在の使用料は1日の日当しか出ていない。脚本家と俳優が始めたストライキは、他の産業組合にも影響を及ぼしている。米メディアは、米国で今年、数十万人がストに突入する見込みと報じている。(津山恵子)

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