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共同通信
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【シドニー共同】日本と米国、オーストラリア、インドは11日、オーストラリア東海岸沖で、海上自衛隊と各国海軍などによる共同訓練「マラバール」を開始した。南シナ海で軍事活動を活発化させ、太平洋島しょ国にも影響力拡大を図る中国をにらみ、4カ国の連携を強化する。オーストラリアでの同訓練実施は初めて。
21日までの期間中、4カ国から要員計約2千人が参加し、防空や対潜水艦、補給の訓練を行う。海自から護衛艦「しらぬい」や特別警備隊の約170人が参加。オーストラリア空軍のステルス戦闘機F35Aも加わる。
これに先立つ10日、オーストラリア海軍のスミス艦隊司令官は記者団に対し、中国を念頭に「人々が世界のどこにいても透明性のある方法で、国際的ルールに従って行動することをわれわれは望む」と語った。
斎藤聡・自衛艦隊司令官は「ここの沖合の訓練場は非常に広く、われわれの戦術と技量の向上に大きく貢献する」と述べ、成果に期待を示した。