マンハッタン区の7月平均家賃、過去最高
昨年比9%増、5588ドルに上昇
マンハッタン区の7月の月平均家賃が、昨年比9%増の5588ドルに跳ね上がり、過去最高を記録した。金利の上昇と供給の低下が価格を押し上げ続けたためだ。同区の家賃が過去最高を記録するのは、この5カ月間で4度目。家賃の中央値も月額4400ドルに上昇、1平方フィートあたりの価格84.74ドルとともに新記録となった。
パンデミックの間に人口が減少したにもかかわらず、マンハッタン区の平均家賃は2019年と比較し、30%上昇していた。7月の平均家賃の上昇は、小さなワンルーム・アパートから広々とした3ベッドルームまで一律にみられたが、パンデミック以降で最も値上がりしたのは、より広くて高額なアパートだった。ワンルームの平均家賃が19%上昇したのに対し、3ベッドルームの平均家賃は36%以上も上昇していた。
賃貸物件が少ない理由は①エア・ビーアンドビーの増加②最近の家賃規制により、数万戸が市場から消えた③昨年、30~40%の家賃値上げが行われたにもかかわらず、多くの賃借人が留まることを選んだ④金利の上昇により売りアパートが不足しているため、購入希望者の多くが賃貸を余儀なくされている―などが挙げられる。新学期開始前に移転する家族が増える賃貸のピーク月である8月も、記録更新の可能性が予測されている。(27日、CNBC)
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