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共同通信
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【ナイロビ共同】ロイター通信は13日、西アフリカ・ニジェールのクーデターを主導した軍事政権指導者のチアニ将軍が、宗教家らでつくる隣国ナイジェリアの代表団に対し、外交交渉を通じた事態解決の可能性に言及したと伝えた。両者はニジェールの首都ニアメーで会談し、その後に代表団が明らかにした。
ニジェールを巡っては、西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)や欧米諸国などが軍事政権に対し、バズム大統領への権力返還を要求。ECOWASは軍事介入もあり得るとして準備を進める。軍事政権側が交渉への意欲を明確に示せば、地域の緊張緩和につながる可能性がある。
代表団はECOWASの議長を務めるナイジェリアのティヌブ大統領の承認を得てニジェール入りした。代表団によると、チアニ氏は外交交渉を模索するための「扉は開かれている」と述べた。ニジェールとナイジェリアとの関係の深さに触れ「平和的な解決」に意欲を示したという。