終戦前日の空襲犠牲者を悼む

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共同通信

 太平洋戦争の終戦前日、大阪市であった「京橋駅空襲」から78年となる14日、犠牲者の慰霊祭がJR京橋駅前の慰霊碑で営まれた。

 軍人だった父親を26歳で亡くした大阪府吹田市の橋本幸子さん(78)は「あと1日で終戦だったのに悔しい。空襲に遭わずに父が生きていたら一緒に暮らせたし、違う生き方ができたかもしれない」と憤った。橋本さんは当時生後2カ月で、父親には2度ほど抱かれただけだったという。

 京橋駅近くに住む真木京子さん(87)は「子どもや孫のためにも平和が続いてほしい」と願った。

 慰霊祭は69回目。大阪市の妙見閣寺が事務局を務めている。