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共同通信
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名古屋刑務所(愛知県みよし市)で刑務官らが受刑者3人に暴行を加えていた問題で、法務省が昨年12月に問題を公表する直前、民間人が運営をチェックする刑事施設視察委員会が暴行の疑いがあるとの匿名の情報提供を基に刑務所側に説明を求めた際、同刑務所の中田学司所長が「そのような事実はない」と回答していたことが16日、関係者への取材で分かった。
法務省は昨年8月下旬に暴行を把握し、調査を進めていた。視察委側が事案を知らされたのは、斎藤健法相が事案を公表する数時間前だった。視察委のメンバーは「問題を黙っていただけでなく虚偽を伝え、隠していたことになる。視察委軽視だ」と批判した。
同刑務所は今年4月28日、特別公務員暴行陵虐致傷などの容疑で刑務官13人を書類送検。名古屋地検が刑事処分に向け捜査している。
関係者によると、視察委には法務省の公表前から匿名で暴行事案が発生したという趣旨の情報が届くなどしていた。そこで、昨年12月1日、中田所長に委員長が暴行疑惑をただしたところ、事実を否定したという。