台風7号、広範囲に影響

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共同通信
台風7号の影響で崩落した橋。下は佐治川=16日午前11時47分、鳥取市佐治町

 日本海に抜けて北上した台風7号は16日、広い範囲で被害や影響をもたらした。静岡県内の大雨に伴い、一時全線で運転を見合わせた東海道・山陽新幹線は午後に入り運転を再開。大幅な遅れが生じた。大雨特別警報が一時発表され、橋が崩落するなどした鳥取市では一部地域で住民らの孤立状態が続いた。

 JR各社によると、午前8時半ごろ、静岡県内の雨量計が規制値に到達。東海道新幹線が一部区間で運転を見合わせた。その後、東海道・山陽新幹線東京―博多の上下線に範囲が拡大。山陽新幹線は午後0時半ごろ、東海道新幹線は午後2時10分ごろに再開した。各地の駅は足止めされた多くの乗客で混雑した。

 気象庁によると、台風7号の影響で静岡など東日本の太平洋側では暖かく湿った空気が流れ込み、大気の状態が不安定になった。台風の北上で17日にかけて北日本から東日本の日本海側でも影響を与える恐れがある。

 台風7号は15日午前5時前、和歌山・潮岬付近に上陸。午後1時ごろ、兵庫県明石市付近に再上陸して近畿を縦断した。台風の日本上陸は今年初。