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共同通信
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【ワシントン共同】2024年米大統領選の共和党候補指名を争う実業家ビベック・ラマスワミ氏(38)が「米国が中国の侵攻から台湾を守るのは28年までだ」と発言し、波紋を広げている。米国が台湾を守るのは半導体生産を依存しているためで、5年後までに米国で自給を実現すると主張。米国の利益だけを優先する姿勢で批判を浴びている。
無名だったラマスワミ氏はトランプ前大統領(77)が掲げた「米国第一」路線の踏襲を打ち出し、歯に衣着せぬ発言で「若手のアウトサイダー」として存在感を放つ。各種世論調査でも、支持率がペンス前副大統領(64)ら共和党有力者を上回り、デサンティス・フロリダ州知事(44)に続く3位につけている。
14日のラジオ番組で、大統領に当選すれば、1期目が終わる29年1月までは「中国に台湾へ手を出させない」と述べ、その間に必要な半導体を米国で全て生産できるようにすると強調。自給達成後は、台湾を守る方針は変わるとし「それが国益だ」と説明した。