プリゴジン氏暗殺の可能性

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共同通信
ロシア・トベリ州で小型ジェット機が墜落した現場=23日(連邦捜査委員会提供・タス=共同)

 【ワシントン共同】米紙ウォールストリート・ジャーナル電子版は24日、ロシア民間軍事会社ワグネルの創設者プリゴジン氏が乗っていたとされる小型機の墜落は、同氏に対する暗殺計画の結果だとの見方を報じた。米政府は初期の分析として、機内に仕掛けられた爆発物が作動した可能性があるとみている。複数の米政府当局者が同紙に語った。

 国防総省のライダー報道官は24日の記者会見で「プリゴジン氏は殺された可能性が高い」との見方を示した。バイデン政権が同氏の死亡に言及したのは初めて。米政府は墜落原因の断定には至っておらず、公式には暗殺だったとは主張していない。

 ロイター通信は、ロシア国内から発射された地対空ミサイルが同機を撃墜した可能性を報道したが、ライダー氏は「地対空ミサイルが発射されたことを示唆する情報はない」と否定した。

 米政府は、人工衛星の赤外線センサーでミサイルが発射された場合に熱を検知できる。ウォールストリート・ジャーナルによると、複数の国防総省関係者は、何も検知されなかったと指摘した。