会社代表98億円詐取認める

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共同通信
東京地裁

 携帯電話基地局整備を巡る業務委託費を水増しし、楽天モバイル(東京)から計約98億円をだまし取ったとして、詐欺罪に問われた運送会社「TRAIL(トレイル)」の代表取締役浜中治被告(50)は25日、東京地裁の初公判で起訴内容を認めた。検察側は詐取額の一部は、楽天モバイルの元物流管理部長佐藤友紀被告(47)に還流したと主張した。

 検察側は冒頭陳述で、佐藤被告が浜中被告に対し、トレイルに支払われるコンクリート柱輸送費の一部について、キックバックとして還流するよう要求したと指摘。浜中被告はキックバック分を含め、物流会社を介して水増し請求し、トレイルは計約4億2800万円の粗利を得たとした。