3歳虐待死、懲役10年確定

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共同通信

 大阪府摂津市で2021年、交際していた女性の長男新村桜利斗ちゃん=当時(3)=の全身にシャワーで熱湯を浴びせ続けて死亡させたとして殺人罪などに問われた無職松原拓海被告(25)は25日までに、控訴を取り下げた。24日付。殺意を認めず傷害致死罪を適用し、懲役10年とした大阪地裁の裁判員裁判判決が確定した。

 7月の地裁判決は、やけどが全身の9割以上に及び、熱湯を回避しようとした様子もなかったことから、被告が温度を60度や75度に設定したシャワーを意図的に浴びせ続けたと認定。一方で桜利斗ちゃんが死亡する危険性を認識していたとまでは言えないとして殺意を認めなかった。