カラダも夏から秋冬向けへ衣替え
夏から秋への季節の変わり目は、1年で最も体調を崩しやすい季節と言われています。朝夜の気温の寒暖、長雨や台風など天候による気圧の変動で、自律神経のバランスがとても乱れやすいからです。洋服だけでなく、カラダも夏から秋へ上手に衣替えして、10~12月のイベント目白押しのニューヨークの冬を大いに楽しめる準備をしていきましょう。
そこで、今回は夏の疲れを引きずらずに秋冬へと元気に移行できる体のメンテナンス法をご紹介します。あなたがいま、既に以下のような症状があるとしたら、それは夏バテならぬ「秋バテ」かもしれません。早めに改善していきましょう。
・肩こり、首こり、頭痛
・目まいや立ちくらみ
・やる気が出ない
・食欲不振
・朝、スッキリ起きられない
・ダルさが取れない
この中でも、もしあなたが「最近、頭痛やめまいがするのよね〜」と感じていたら、それは「秋バテ』の代表選手、通称「お天気痛」の可能性が高いです。「お天気痛」とは、気候の変化=気圧の変化により自律神経のバランスが崩れることで、耳の三半規管が緊張し、めまいや頭痛が起こる症状です。この「お天気痛」はめまい、頭痛だけでなく、肩こり、首痛、腰痛、眠気、耳の症状、気分の落ち込み、うつ、不安症と多岐にわたります。耳の奥にある内耳の気圧をキャッチするセンサーが過剰に反応し、自律神経のバランスを乱してしまうことで起こる症状です。また、耳周りの血行が悪くなると内耳がむくんでしまい、めまい、頭痛などの症状を起こしやすくなります。
【秋バテの予防改善策】
1.耳を温める。耳に温かくしたタオルなどを当てて温め血行をよくします。
2.耳をつまんでマッサージ(1)耳の上端を指で軽くつまみ、上へ引っ張る(2)耳の真ん中を指で軽くつまみ、後ろへ引っ張る(3)耳タブの下端を指で軽くつまみ、下へ引っ張る。)
3.耳の周りをマッサージ(1)耳を覆うように指の腹を立てる(2)指の腹で耳の周りの筋肉を円を描くようにマッサージする(後ろ周り10回、前周り10回)*これは、顔のほうれい線の予防改善にも効果的です。
4.首のストレッチ 。耳のすぐ下にある首の筋肉が緊張していると耳周りの筋肉も硬くなり血行も悪くなります。首は日頃からしっかりほぐすクセをつけましょう。首のストレッチ法 (1)首をゆっくり左右に倒す(左右10秒ずつ)(2)首をゆっくり前後に倒す(前後10秒ずつ)(3)首をゆっくり回す(左右3回ずつ)
いかがでしょうか?首まわりが軽くなり、頭もスッキリしたのではないでしょうか?目がよく見えるようになった!という人も多いです。
5.お風呂にゆっくりつかる。お風呂で、首、耳を温めることで耳周りの血行が良くなり自律神経が整うため、頭痛やめまいだけでなく食欲不振や睡眠不足、だるさなども大幅に改善します。
6.適度な運動。なにかとストレスが多いこの時期は、急に激しい運動をするよりは、適度な運動=ウォーキングや軽いジョギング、ヨガなどの自律神経が優位になる運動を心がけましょう。
7.栄養バランスの整った食事。夏は暑さのせいでどうしてもあっさりとした食事になりがちでした。このためにタンパク質不足になっている方がとても多いのです。動物性タンパク質を含む食材(肉、魚介類)を意識しながら、野菜、適量の炭水化物、海藻、発酵食品と、バランスよく食べましょう。
最後に・・・。スマホやデスクワークで頭の位置が前へズレて姿勢が歪むと、途端に首や肩の筋肉が緊張し、耳周りの血行が悪くなります。普段の姿勢を意識することも、毎日の体調をキープするためにはとても効果的です。ぜひ、日頃のご自身の姿勢を振り返ってみてくださいね。
村井ゆきこ
40歳以上の女性の心と体の専門家:骨盤調整コアヨガトレーナー
13年間、日米累計1万人以上の女性たちに骨盤底筋にフォーカスした骨盤調整コアヨガを指導。毎週金曜日ニューヨークで骨盤調整コアヨガクラス開催中。