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共同通信
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ロシア国防省は28日、実効支配するクリミア半島が面する黒海の上空で、米軍の無人機MQ9リーパーとグローバルホークそれぞれ1機ずつがロシア国境に接近したためロシア軍の戦闘機2機が緊急発進(スクランブル)したと発表した。偵察活動をしていたとみられる無人機2機は方向を変え、領空の侵犯などはなかったとしている。
ロシア国防省は27日にも、黒海上空に飛来した米軍のMQ9リーパーにスホイ30戦闘機が緊急発進したと発表しており、2日連続となった。
黒海ではウクライナ産穀物を貨物船で輸出するためのトルコ、国連仲介の4者合意からロシアが7月中旬に離脱して以来、ウクライナの港に入港する船をロシア軍が臨検するなど緊張が高まっている。クリミアにはウクライナ軍による無人機などの攻撃も相次いでいる。
一方、ウクライナ国防省情報総局によると、ロシア占領下の南部ザポロジエ州エネルゴダールで28日、ロシア側部隊の建物で爆発があり、負傷者が出た。地元抵抗勢力の作戦にウクライナ当局が協力したという。