市内で珍鳥がウォッチできる
地球温暖化が理由で警戒必要
ニューヨーク市内で珍しい鳥を見ることが多くなっている。バードウォッチャーには朗報だ。26日、ニューヨーク・タイムズが伝えた。
例えば、カリブ海に生息するカツオドリで、茶色の羽毛に白い腹の海鳥だ。フロリダ州でも見るのは稀だったが、ニューヨーク湾岸、ハドソン川などで見ることができる。同じく南国の海鳥、カッショクペリカンもロングアイランド西部、マンハッタンビーチ公園などに現れる。首が長く頭部が黄色い。
フロリダ州や南米の海岸沿いの湿地に住むシロトキ。体は白く、長いくちばしとピンク色の足が特徴だ。5月〜7月初めにニュージャージー州ケープメイで巣を作る。これが市内の公園にも飛来。昨年はブルックリン区カルバート・ボー公園で目撃された。グリーンランドなどに分布する北極ガンもセントラルパークやブロンクス区バン・コートランド公園で見かけるようになった。ピンク色の足のピンクアシガン、前頭部が白いマガンもカナダガンの群れに混じっていることが多い。
ただ、こうした珍鳥の飛来が頻発している理由は、海水温の上昇、氷原の融解、山火事だから喜んでばかりもいられない。コーネル鳥類学ラボのアプリケーション・プログラマー、ヘザー・ウルフさんは「地球温暖化への警鐘。環境保全の努力を強化するべきだ」と訴える。
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