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共同通信
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依頼を受けて小説を電子漫画化したのに、原作の管理会社による別の類似漫画の制作を止めなかったなどとして、漫画家合田蛍冬さんが29日、出版社「ぶんか社」(東京)に損害賠償を求めて東京地裁に提訴した。「努力してヒットした作品を参考にされれば苦労なく別の同名漫画を制作でき、漫画家は使い捨てになる」と主張。同様の行為を違法と確認するのが主眼だとして請求額は3円にとどめた。
問題となった作品は2021年4月から同社の電子月刊誌で連載された「小悪魔教師 サイコ」。訴状によると、ぶんか社は合田さんに漫画化を依頼し、23年6月まで少なくとも7億円を売り上げるヒット作となった。
だが、原作小説の管理会社が22年9月、スマホ向けの縦スクロール型漫画として、同一タイトルの自社制作版を公開。合田さん側が事前に管理会社側へ制作中止を働きかけるようぶんか社に求めても「止める権利がない」などとして必要な措置が取られなかった。
ぶんか社は取材に「訴状を確認しておらず、現段階でのコメントはございません」と回答した。
☆小悪魔教師とサイコの間は白いハート