首相、水産被害防止へ万全に

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共同通信
自民党役員会に臨む岸田首相(中央)ら=29日午前、東京・永田町の党本部

 岸田文雄首相(自民党総裁)は29日の党役員会で、東京電力福島第1原発の処理水海洋放出について「わが国の水産事業者が損害を受けないよう、万全の対応を取る」と述べた。「水産物の消費拡大に向けて国民的取り組みを進める」とも語った。茂木敏充幹事長が記者会見で明らかにした。林芳正外相は会見で、中国による日本産水産物の輸入全面停止を巡り世界貿易機関(WTO)への提訴を検討するかどうか問われ「WTOの枠組みなどの下で必要な対応をしていく」と述べた。

 首相は水産物の輸入全面停止を受け、今週中に水産事業者支援策を発表する方針を示している。