NYで3人の男性、無罪確定
94年の砂田さん殺害事件関連も
クイーンズ区の州最高裁判所で24日、1992~94年にかけて逮捕された3人の男性に対し、長時間の取り調べの末、強制的に自白させられたとして、無罪が言い渡された。89年以来、全米の無罪判決総数約3400件のうち、約400件が虚偽の自白によるものであり、同年以後、ニューヨーク市では少なくとも230件の無罪判決が下された。ニューヨーク・タイムズが24日、報じた。
無罪となったのは、アール・ウォルターズさん、アーモンド・マクラウドさん、レジナルド・キャメロンさんの3人。マクラウドさんとキャメロンさんは94年8月、日本人の砂田敬さん(22)=当時=がアルバイト先のレストランから帰宅直後に銃で撃たれて死亡した事件を巡り、8時間以上の取り調べの後、自白した。
ただ、砂田さんは非常階段で発見されたにもかかわらず、2人は廊下で撃たれたと供述。2発の銃声があったが、証拠では1発しか残されておらず、検察当局は24日の法廷で、状況に関する供述に明らかに不正確な点が含まれていたと述べた。
ウォルターズさんは92年秋、女性2人に対する強盗、拉致、暴行事件に関し、弁護士の同席がないまま、16時間にわたって尋問を受けた後、最終的に「不本意ながら参加した」と自白した。
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