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共同通信
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鹿児島県・種子島沖で2022年3月、高知県のマグロ漁船「第51勇仁丸」(19トン)が火災後に沈没し5人が死亡・行方不明になった事故で、運輸安全委員会は31日、煙感知器が作動せず出火に気付くのが遅れたと指摘し、火災を想定した訓練が不十分だったことが被害を拡大させたとの調査報告書を発表した。
報告書によると、未明の発生で多くの乗組員が休息中だった。耐用年数を超えて使用していた煙感知器の警報音が鳴らず、初期消火ができなかったと考えられる。エンジンルーム付近から出火した可能性があるが、船体を調査できず、原因は特定できなかった。