濃度異常なし、監視継続

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共同通信
東京電力福島第1原発=24日

 東京電力福島第1原発の処理水の海洋放出が始まって31日で1週間となる。設備や運用にトラブルはなく、周辺の海水や魚の放射性物質トリチウム濃度も異常はないが、東電、国、福島県は監視を続ける。一方、海洋放出に反対する中国は日本の水産物輸入を停止し、嫌がらせや不買運動も起こり、日中間の緊張が急速に高まっている。

 東電は24日に海洋放出を始めた。放出前の保管量は134万トンで容量の98%に達していた。放出は一定量ずつ実施し、初回は約7800トンを約17日で放出する。トリチウム濃度は国の基準の40分の1となる1リットル当たり1500ベクレル未満になるよう大量の海水で薄めて放出している。