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共同通信
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約10万5千人の死者、行方不明者を出した関東大震災の発生から1日で100年を迎えた。政府は「防災の日」のこの日、首都直下地震を想定し、岸田文雄首相らが出席する防災訓練を実施した。東京都内では犠牲者を悼む法要が営まれ、各地で虐殺された朝鮮人らの追悼式もある。未曽有の惨禍を教訓に、いつ起こるか分からない巨大地震への備えが改めて求められる。
訓練は午前7時10分、東京23区を震源とするマグニチュード(M)7.3の地震が発生し、23区で震度7、埼玉県南部、千葉県北西部、東京・多摩東部、神奈川県東部で震度6強の揺れが襲う想定とした。防災服姿の岸田首相や閣僚らが徒歩で官邸に集まり、緊急災害対策本部会議の運営訓練を実施。相模原市とテレビ会議を行い、被害の状況や必要な救援物資について情報収集する。
東京都など9都県市が参加する合同防災訓練も開催。午前10時に相模原市を震源に最大震度6強を観測したと想定し、JR相模原駅近くの会場で、救助や消火、マンホールトイレの設営などを訓練する。