Published by
共同通信
共同通信
2019年参院選広島選挙区の買収事件で、河井克行元法相(60)=実刑確定=から現金計70万円を受け取ったとして、公選法違反(被買収)の罪に問われた元広島市議藤田博之被告(85)に、広島地裁は31日、罰金40万円、追徴金70万円(求刑罰金70万円、追徴金70万円)の有罪判決を言い渡した。被告側は無罪主張とともに検察の捜査に利益誘導があったとし、裁判手続きを打ち切る公訴棄却を求めていた。被告は控訴する方針。
後藤有己裁判長は判決理由で「検事が不起訴を前提に取り調べ、被告も不起訴を期待して検事の意に沿う供述をしたことは否定できない」と指摘した。