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共同通信
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【シンガポール共同】世界最大の無料百科事典サイト「ウィキペディア」を運営する米ウィキメディア財団のマリアナ・イスカンダー最高経営責任者(CEO)が2日までに訪問先のシンガポールで共同通信のインタビューに応じた。人工知能(AI)の活用が一般化する時代に、人間の編集を介したウィキペディアは「インターネット上に残る最後の素晴らしい場所だ。今後さらに重要さを増すだろう」と述べた。
自然な文章や画像を大量に作成できる生成AIの普及を巡っては、偽情報の氾濫につながるリスクが指摘されている。財団は、AI技術自体は記事の正確性向上に活用できるとしつつ、人類の共有知識の質と量を高めるために、より多くのボランティアの編集への参加を呼びかけた。
共に取材に応じた最高製品・技術責任者のセレナ・デッケルマン氏は、生成AIによる偽情報が入り込む危険性に対し、AIで「記事の変更内容や編集の質を評価できるモデルを作っている」と説明し、AIは使い方次第で人による編集作業や引用元のチェックをより効率的にすると語った。