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共同通信
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関東大震災から100年となった1日、東京都立横網町公園(墨田区)には、流言により虐殺された朝鮮人犠牲者を悼む人が多く訪れた。実行委員会が開いた式典では追悼碑に花が供えられ、参列者らが手を合わせた。
主催者発表で約800人が訪れた。追悼の辞を述べた専修大の田中正敬教授(朝鮮近現代史)は、今年も追悼文を送らなかった小池百合子都知事を批判。遺族や被害者の苦しみに触れ「虐殺は歴史的事実。真摯に向き合うことを問い続け、排外主義を克服した社会を願う」と話した。
フォトジャーナリストの安田菜津紀さんも「歴史を直視しない権力者の姿勢は奪われた命の冒涜、今を生きる命の軽視だ」と訴えた。