新変異種「BA.2.86」、
NYの下水で検出
州内では初めて、ワクチン接種求める
ニューヨーク市保健当局はこのほど、新型コロナウイルスの新たな変異種「BA.2.86」が市の下水検査で検出されたことを明らかにした。国内の他地域で確認されていたが、ニューヨーク州で検出されたのは初めて。同局は、この変異型がより重篤な疾病を引き起こすことを示唆する証拠はないとしている。
同局は、最も感染する恐れがある市民に対し、今後数週間以内に最新のブースターワクチンが入手可能になり次第、接種するよう求めた。米疾病対策センター(CDC)は先週、ファイザーやモデルナ、ノババックス社の最新ワクチンが、9月中旬に一般提供されると発表した。BA.2.86に対する予防効果は不明だが、感染時の重症化を防ぐ可能性が高いという。
米国ではコロナ感染者数と入院者数がわずかに増加している。CDCによれば、現在の急増は、EG.5(エリス)のような新しいオミクロン変異種によるもので、先週の時点で全症例の17.3%を占めていた。世界保健機関(WHO)とCDCは先週、BA.2.86にはXBB.1.5と異なる36の変異があるため、追跡調査を行っていると明らかにした。
BA.2.86が以前の型よりも速く広がったり、より深刻な感染を引き起こしたりするという証拠は確認されていない。(29日、nbcニューヨーク)
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