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共同通信
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【北京共同】中国が「抗日戦争勝利記念日」と定める3日、国営メディアは中国各地の記念行事を報じ「歴史を忘れてはならない」と強調した。SNSでは日中戦争と福島原発処理水の海洋放出を絡めて日本に攻撃的な投稿が相次いだ。満州事変の発端となった柳条湖事件の発生日を18日に控え、反日感情のエスカレートが懸念される。
新華社電によると北京では3日、抗日戦争勝利を記念する座談会が開かれ共産党中央宣伝部長ら約200人が参加。中央軍事委の幹部や抗日戦争に加わった元兵士らが「反ファシズム戦争勝利の偉大な意義」について話し合った。
北京郊外にある盧溝橋近くの中国人民抗日戦争記念館は3日から日中戦争に関する新たな展示を開始。子どもの団体が戦争当時の写真などを見ながら館内を回っていた。国営中央テレビは3日、江西省での関連行事で軍人らがこぶしを上げる場面や山西省で学生が献花する様子などを伝えた。
新華社は日中戦争について「78年前のきょう私たちは勝利した。日本の軍国主義を徹底して粉砕した。全ての中国人が心に刻むべき日だ」と伝えた。