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共同通信
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任期満了に伴う岩手県知事選は3日投開票の結果、立憲民主など野党が支援した無所属現職の達増拓也氏(59)が、自民、公明両党が推した無所属新人の元県議千葉絢子氏(45)を破って5選を確実にした。達増氏を支えた立民の小沢一郎衆院議員(比例東北)は地元知事選の勝利によって、影響力を維持した。
4月の統一地方選と衆参5補欠選挙後、初めて与野党対決型となる知事選だった。各党は次期衆院選もにらんで幹部らを投入。衆参補選で公認候補が全敗した立民にとっては久しぶりの勝利となった。
達増氏は東日本大震災の復興など4期16年の実績を強調。産業振興や子育て支援の推進も掲げた。前回2019年の知事選では立民や共産党などから推薦を受けたが、今回は「県民党」を掲げて推薦は求めなかった。
小沢氏は選挙戦で、企業に支援を頼むなどして達増氏と連動した。今回の知事選は、21年衆院選の岩手3区で初めて自民候補に敗北し、威光の低下がささやかれる小沢氏にとっても正念場だった。