米長官、ハッキングに抗議

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共同通信
米国のレモンド商務長官(AP=共同)

 【ワシントン共同】レモンド米商務長官は8月下旬に訪中した際、中国のハッカー集団が自身のメールアカウントを攻撃した事件について、中国政府高官との会談で提起し「信用を損なう」と抗議したことを明らかにした。中国側は攻撃を「把握していなかった」と弁明したとしている。3日、CNNテレビのインタビューで語った。

 レモンド氏は8月27~30日に北京と上海を訪れ、李強首相や王文濤商務相と会談した。ハッキングから「目を背けることはない」とくぎを刺し、同様の行為を続ければ米中の信頼醸成は難しくなると警告したという。

 ハッキング被害に遭ったことを事前に把握していたにもかかわらず、訪中を中止しなかった判断を疑問視する声が野党共和党議員から出ていることについては「対話しなければ誤解や緊張激化につながる。意思疎通には潜在的な価値がある」と反論した。

 米メディアによると、中国の軍や情報機関と関係しているとされるハッカー集団「ストーム0558」が5~6月、米国務省や商務省などのメールアカウントを攻撃した。