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共同通信
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36人が死亡し、32人が重軽傷を負った2019年7月の京都アニメーション放火殺人事件で、殺人罪などに問われた無職青葉真司被告(45)は5日、京都地裁(増田啓祐裁判長)の裁判員裁判初公判で「自分のしたことに間違いありません。こうするしかないと思った。こんなにたくさんの人が亡くなるとは思わなかった」と述べた。
主な争点は刑事責任能力の有無や程度。弁護側は被告が事件当時、心神喪失や耗弱の状態だったとして無罪や刑の減軽を求めるとみられる。検察側は完全責任能力があったと主張する見通し。
平成以降最多の犠牲者数となった殺人事件は、発生から4年余りを経て解明に向けた審理が始まった。公判は来年1月25日の判決まで予備日を除き24回開かれる。
青葉被告も重度のやけどを負い、治療を経て20年5月に逮捕された。京アニに複数の小説を応募したことがあり、捜査段階で動機について「京アニに小説を盗まれた」などと供述した。