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共同通信
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米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設を巡る訴訟で県の敗訴が確定した4日、埋め立て現場に隣接する米軍キャンプ・シュワブ(名護市など)のゲート前で反対派市民は「不当判決を許さない」と抗議の声を上げた。
市民約20人は朝から「県民は屈しない」などと書いたプラカードを手に座り込むなどした。残暑の日差しが照りつける中、最高裁判決が出た午後3時ごろには県警機動隊ともみ合いに。市民らが排除されると、土砂を積んだダンプカーが次々とゲート内に消えていった。
参加者の一人は、敗訴したことをマイク越しに伝え「非情にも沖縄を苦しめる判決だ。これからも反対の声を上げ続けよう」と呼びかけた。参加者からは「負けずに反対の民意を示す」「闘いはこれからだ」など気勢が上がり、それぞれ拳を振り上げた。
抗議活動に参加した宜野湾市の無職屋良朝敏さん(74)は「司法まで民意を無視した。日本はこれでいいのか」と批判し、県は移設反対を引き続き国に訴えるべきだと強調した。