高校野球部員に暴力行為、大阪

Published by
共同通信
1998年、阪神時代の岩田徹氏

 大阪市の私立大阪偕星学園高は4日、硬式野球部監督で元プロ野球選手の岩田徹氏(56)が、生徒を押し倒したり平手打ちしたりする暴力行為をしていたと明らかにした。岩田氏を指導停止の謹慎処分とした。

 8月下旬、SNSに、野球部の寮で岩田氏が男子部員を平手で押し倒し、顔を床に押しつける様子を写した防犯カメラの映像が投稿されているのを学校側が確認、問題を把握した。映像は昨年11月のものだった。

 岩田氏は事実関係を認め、同じ男子部員の頬を2回平手打ちしたことも認めた。「男子部員に立派に成長してほしいという思いがあふれ、行きすぎた指導になってしまった」と謝罪したという。

 同校は「指導の現場での暴力行為は、どんな経緯があろうと看過できない」として、事案を大阪府私学課や府高野連に報告した。

 同校硬式野球部HPによると、岩田氏はPL学園高卒業後、社会人チームを経て1989年に阪神に入団、捕手などで活躍した。98年に引退後、少年野球チームで監督を務めるなどして、昨年1月に大阪偕星学園高監督に就任した。