フィリピン機「門限」でUターン

Published by
共同通信
夜間も多くの航空機が行き交う福岡空港。騒音被害に配慮し、午後10時以降の着陸を原則として認めていない=2023年3月、福岡市

 マニラ発福岡行きのフィリピン格安航空会社、セブ・パシフィック航空機が4日、福岡空港の午後10時までの運用時間内に着陸が間に合わず、マニラまで引き返したことが5日、国土交通省への取材で分かった。乗客125人は約11時間、機内から出られなかったという。

 国交省によると、航空機は4日午後4時25分ごろマニラを離陸し、午後8時前後に福岡空港に着陸しようとしたが、パイロットが何らかの理由で断念。空港上空は混み合っていて燃料不足の恐れがあり、給油のため北九州空港に代替着陸し、福岡空港の「門限」を迎えた。

 5日未明にマニラに向けて北九州空港を出発し、同午前3時20分ごろ、マニラに到着した。