確保直後、緊迫のやりとり

Published by
共同通信

 「おい、名前言えるか」「なんで火を付けたんや」。京都アニメーション放火殺人事件で殺人などの罪に問われた青葉真司被告(45)の第2回公判では、青葉被告が確保された直後の音声が再生された。警察官と青葉被告が双方とも絶叫しながらやりとりするなど緊迫した様子が明らかになった。青葉被告は目を見開いて法廷内のモニターをのぞき込むしぐさを見せていた。

 音声では、警察官が「なんでやった。おい。言わなあかん」などと重ねて呼びかける様子を記録。青葉被告は、終始興奮した様子で答えていたが、最後は沈黙した。

 開廷前、傍聴席に顔を向け、数秒間眺めた青葉被告。検察側による証拠調べで事件当日に所持していた包丁やガソリン携行缶の写真がモニター上に示されると、身を乗り出して見入った。

 この日も朝から、京都地裁近くの広場には180人が44の一般傍聴席を求めて集まった。

 精神科で働く看護師の女性(49)は、5日初公判の傍聴券の抽選に外れた。「なぜ事件を起こしたのか、被告の気持ちを知りたい」と語った。