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共同通信
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北海道・知床半島沖で昨年4月に起きた観光船「KAZU 1」の沈没事故で亡くなった甲板員曽山聖さんの両親が、国側の不十分な船体の検査で事故が起きたとして、国に計約1億800万円の損害賠償を求め東京地裁に提訴したことが6日、代理人弁護士への取材で分かった。4日付。
事故について国の責任を問う訴訟が明らかになったのは初めて。
国の運輸安全委は昨年12月の経過報告で、船首付近の甲板にあるハッチのふたが密閉されず、海水が入ったと推定。両親側は訴状で、ハッチが密閉されていれば沈没を防げたと主張。国交省所管の日本小型船舶検査機構の担当者の検査は不十分で国が賠償責任を負うとしている。