秋本衆院議員、賄賂否定か

09/06/2023

　秋本真利衆院議員（48）＝自民党を離党＝が、洋上風力発電を手がける日本風力開発の塚脇正幸前社長（64）から多額の資金を受領したとされる事件で、秋本氏が資金が賄賂であるとの認識を否定しているとみられることが7日、関係者への取材で分かった。塚脇氏は洋上風力発電を巡る国会質問への謝礼などとして賄賂だと認めているとされ、東京地検特捜部は同日にも秋本氏を取り調べ、本格捜査に乗り出すもようだ。

　特捜部は秋本氏の関係先を収賄容疑で家宅捜索したが、職務に関し請託（依頼）を受けた場合に成立する受託収賄の疑いもあるとみて調べている。

　関係者によると、特捜部は秋本氏が塚脇氏らと設立した競走馬の組合が実質的に秋本氏の管理下にあり、塚脇氏からの資金は賄賂とみている。一方、秋本氏は「自分も組合の資金を一部負担していた。馬の管理など労務にも当たっていた」などとして、賄賂とは認めていないとみられる。

　塚脇氏は組合の設立に伴い、2021～23年、3千万円ほどの資金を出していたとされる。