NY市の小学校、児童登校後に施錠へ
7日から新学期、不審者の侵入防ぐ
ニューヨーク市の公立学校は7日から、新学期を迎える。小学校約700校では、児童の登校後に校舎を施錠する取り組みが新たにスタート。不審者らによる校舎への侵入を防ぎ、安全を守るのが狙いだ。2024年春までに、市内の全小学校で実施後、中学校と高校でも順次拡大する。
ニューヨーク市教育局(DOE)の教育局のデビッド・バンクス局長は、施錠の理由として、施設から出所した男が学校に乱入し、校長や警備員が取り押さえた事例を示した上で「不審者が、子どもたちに危害を加えるのを未然に防ぎたいのだ」と強調する。学校を訪れた人は、ブザーを押した後、警備員が監視カメラで身分証明書を確認し、訪問理由を説明して初めて校舎内に入ることができる。DOEによれば、パンデミック前は警備員の数は5千人を超えていたものの、現在は約4200人にとどまる。
また、バンクス氏は、学校に銃を持ち込む子供たちの大半は、自分の身を守るためだとの実情を説明し、持ち込む人数が増加していると指摘した。市が契約するスクールバス会社の運転手らでつくる労働組合がストライキ(スト)に踏み切る可能性にも触れ、ストが決行されると「大変な不便となる」と憂慮の姿勢を表明。一方で、労組とバス会社との間で労働条件を巡る交渉に対し、市の影響力は限定的だとの見解を示した。(1日、パッチ)
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