SNSが車の盗難指南、10代逮捕者が半数 NYPD、盗難対応パトカー配備

 

SNSが車の盗難指南、10代逮捕者が半数

NYPD、盗難対応パトカー配備

 

盗難する様子を撮影した動画 / Photo: Cars with SondurenのTik Tok(Cars with Sonduren)よりスクリーンショット=6月29日

 

ニューヨーク市内では車の盗難が急増している。盗難車数は8月、前年同月比で25%増加し、年初から1万600台に上る。前年同期間は9000台だった。6日、ニューヨーク・タイムズが伝えた。

ニューヨーク市警察(NYPD)は一因としてTikTok上で、現代自動車と起亜の車の盗み方を教えるビデオ投稿が増えていることを挙げる。盗難車の20%は盗難防止装置「エンジン・イモビライザー」を搭載していない両社製。すでに約2000台が盗まれている。メーカーはリコールをせず、盗難にあった所有者に賠償することを約束して、この5月に集団訴訟で和解した。

NYPDは77カ所の全分署に盗難車対策専用パトカーを配備。週7日24時間体制で、捜査と取り締まりを強化する。捜査担当者も増員し、特に車の盗難が多発するクイーンズ区北部とブロンクス区で注力する。アダムズ市長は逮捕者の半分は18歳未満の若者だと指摘。「車が盗まれれば、とことん追跡する。盗難車は買わないように。消費者も犯罪に加担しないように」と注意を喚起した。ディーラーにも働きかける考えだ。

市内では凶悪犯罪は減少傾向にある。発砲事件は昨年比26%減、殺人も同10%減っている。性的暴行、強盗・盗難も少なくなっている。車の盗難だけが足を引っ張る。公共安全担当のフィリップ・バンクス副市長も「最重要課題」と話している

 

クイーンズで記者会見をするアダムス市長 / アダムス市長の公式X(@NYCMayor)より=9月6日


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