病床確保料5百億円を過大交付

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共同通信
厚生労働省

 厚生労働省は8日、新型コロナウイルス患者向けに病床を空けた場合に医療機関に支払う「病床確保料」について、2020~21年度に計約504億円を過大に交付していたと発表した。全額返還を求める。

 本来は交付の対象外となる患者の退院日を、医療機関側が誤って算入したケースが多い。一部は、看護師などを確保できず、患者の受け入れを断った医療機関にも支払われていた。

 病床確保料は、医療機関の種別や、集中治療室(ICU)などの病床区分によって金額が異なり、当時は1床当たり1日最大43万6千円が支払われていた。会計検査院が過大交付を指摘し、厚労省が点検を進めていた。