G20サミット、9日に開幕

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共同通信

 【ニューデリー共同】日米欧の先進国に新興国を加えたG20サミットが9日、インドの首都ニューデリーで2日間の日程で開幕する。岸田首相やバイデン米大統領らが出席するが、中国の習国家主席とロシアのプーチン大統領は欠席する。ロシアのウクライナ侵攻を非難する日米欧との対立などが要因になったとみられ、08年の初会議から毎回採択してきた首脳宣言は見送られる可能性がある。

 今年のG20議長国はロシアへの経済制裁に中国とともに加わっていないインドが務める。財務相やエネルギー相などの閣僚会議では、ウクライナ侵攻を非難する文言に中国とロシアが反対し、共同声明を採択できない事態が続いた。全会一致が原則の首脳宣言を採択するには、複雑に絡み合った主要国間の関係を解きほぐし、中国から参加する李強首相やロシアのラブロフ外相の賛同も得なければならない。

 岸田首相は、5月のG7広島サミットの成果をG20に引き継ぎたい考えだ。会議では、ウクライナ侵攻を続けるロシアを非難し、食料やエネルギーの安定供給に向けた連携を呼びかける。