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共同通信
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【北京共同】北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記は12日にもロシア極東を訪問し、プーチン大統領と首脳会談を行う。ウクライナ侵攻で武器不足が指摘されるロシアへの軍事支援が議題となる可能性がある。両首脳の会談は2019年4月にウラジオストクで行って以来、約4年半ぶり。
ロ朝首脳は、日米韓が先月の3カ国首脳会談で安全保障協力を強化したことに対抗し、緊密な関係を誇示するとみられる。米国務省のミラー報道官は記者会見で「北朝鮮からロシアへの武器の移転は複数の国連安全保障理事会決議に違反するものだ」と語り、武器供与が決まれば両国に追加制裁を科す方針を示した。
金氏の出国は19年4月以来で、新型コロナウイルス対策で出入国の厳格な統制を始めて以降初めて。他国の首脳と会うのは同年6月に板門店でトランプ米大統領(当時)と対面して以来。
ロシア大統領府のペスコフ報道官によると、首脳会談では両国代表団の会合のほか、必要に応じて通訳だけを伴う「一対一」の対話を行う。公式ディナーも予定されているという。