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共同通信
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36人が死亡し、32人が重軽傷を負った2019年7月の京都アニメーション放火殺人事件の裁判員裁判第4回公判が11日、京都地裁であった。殺人罪などに問われた無職青葉真司被告(45)は、約15年前の日本経済がリーマン・ショックで苦境に陥っていたと振り返り、自身が当時の経済財政担当相だった故・与謝野馨氏にメールを送ったことで「日本の国家破綻を防いだ」などと述べた。
弁護側の被告人質問に答えた。また、「生活保護を受給して昼夜逆転の生活をするようになり、京アニ作品を初めて見て、小説を書き始めた」とも話した。弁護側は事件当時、精神障害の影響で心神喪失や耗弱の状態だったとして無罪や刑の減軽を求めている。
被告は08~09年ごろにメールを送り「(与謝野氏は)恐らく読んだと思う」と説明。「40兆円の国債を返さないことで(危機を)乗り切った」と語った。弁護側は、被告が約15年前、栃木県真岡市の工場で働いていた当時の状況について尋ね、被告は「派遣切りに遭うと分かっていたので辞めた」とした。