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共同通信
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【ワシントン共同】米労働省が13日発表した8月の消費者物価指数(CPI)は前年同月に比べて3.7%上昇し、伸び率は2カ月連続で拡大した。上昇率は金融市場の事前予想(3.6%)を上回った。一方、変動が激しいエネルギーと食品を除いたコア指数の上昇率は4.3%と2021年9月以来、1年11カ月ぶりの低水準だった。
米国で社会問題化した物価高を抑えるため、中央銀行に当たる連邦準備制度理事会(FRB)は政策金利を急ピッチで引き上げてきた。今月19、20両日に開催する次回連邦公開市場委員会(FOMC)では、8月のCPIの結果も踏まえて現在5.25~5.5%の政策金利を据え置くか、さらに引き上げるかを慎重に判断する。
品目別では、住居費が前年同月より7.3%、食品が4.3%それぞれ上昇した。
一方でガソリンは3.3%下落した。ただ最近の原油相場高を反映し、前月比では10.6%の上昇となった。
CPIの前月比(季節調整済み)は0.6%上昇。伸び率は昨年6月以来、1年2カ月ぶりの大きさだった。コア指数は0.3%上昇した。