偽の証拠提出、弁護士に有罪

Published by
共同通信
横浜地裁

 偽の証拠書面を裁判所に提出し、訴訟で証人に虚偽の陳述をさせたとして、偽造有印私文書行使や偽証教唆などの罪に問われた神奈川県鎌倉市の弁護士古沢真尋被告(58)に、横浜地裁は15日、懲役3年、執行猶予5年(求刑懲役3年6月)の判決を言い渡した。

 渡辺史朗裁判官は「弁護士の有資格者として高度の誠実さや品位を保持すべき立場にあり、厳しい非難が妥当だ」と指摘した。今後は弁護士として活動しない意向を示していることなどを踏まえ、執行猶予とした。

 判決によると、2017~20年、自身の訴訟を有利に進めようと、第三者名義の書面を偽造して横浜地裁川崎支部に提出。証人に虚偽の陳述をさせた。