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共同通信
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東京電力福島第1原発処理水の海洋放出を巡り、中国が日本産水産物を全面禁輸にしたことを受け、青森県横浜町漁協が10月に予定していた大規模なナマコ漁を当面見送ることが15日、同漁協への取材で分かった。
横浜町漁協によると、禁輸措置後に北海道でナマコの価格下落が起き、10月に漁をしても業者が買い取らない方針を示したとの情報があり、8月末の理事会で決めた。
近年、水揚げ量が減り、昨年12月に行う予定だった大規模な漁が資源回復などの目的で見送られていたため、来月の漁に期待が高まっていたという。
担当者は「処理水放出は何年も続くので、東京電力が予定する賠償の動向を注視する」と話した。