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共同通信
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【ワシントン共同】今年の夏は観測史上最も暑かった。米国では一部地域で気温が50度を超え、欧州や中国でも史上最高気温を記録した。現状の気候変動対策は気温上昇を止めるには足りず、状況は悪化の一途をたどる。暑さによる死者増加のほか、大気汚染や感染症の拡大など、健康への懸念を指摘する研究報告が相次ぎ発表された。
航空宇宙局(NASA)は14日、今年6~8月の世界の気温は記録が残る1880年以来で最も高かったとの分析を発表。米科学者団体クライメート・セントラルは今月、世界人口の約半数に当たる38億人がこの夏、気候変動を原因とする極端な暑さに30日間以上さらされたとの試算を公表した。