樹木伐採は「本社の指示」と説明

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共同通信

 中古車販売大手ビッグモーターの店舗周辺で街路樹が不自然に枯れるなどした問題で、同社が川崎市に、川崎店(川崎市)前の伐採は本社の「環境整備推進委員」からの指示があった、との趣旨の説明をしていたことが15日、市への取材で分かった。指示は当時の店長が受け、伐採は店舗の従業員が行ったという。

 警視庁と神奈川県警は15日、東京都港区の本社を家宅捜索した。本社の関与を調べる。

 捜査関係者によると、捜索容疑は、警視庁が多摩店(東京都多摩市)前の街路樹、神奈川県警が川崎店前の街路樹の伐採に関する器物損壊の疑い。

 川崎市によると、川崎店前で伐採されたのは6本。本社の環境整備推進委員からの指示があり、2022年10月に「店舗前の環境整備のため」として伐採したと説明した。同社は市に「(市から)剪定してもよいと言われたため切った」と釈明したというが、市は「根元から伐採するのは程度を超えている」と反発し、原状回復を求めた。

 警視庁は都内18店舗のうち9店舗を8日に一斉捜索した。