G77プラス中国首脳ら会合

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共同通信

 【ハバナ共同】新興・途上国で構成する国連の枠組み「77カ国グループ(G77)プラス中国」の首脳会合が15日、社会主義国キューバの首都ハバナで開かれた。キューバのロドリゲス外相は先進国主導の国際秩序から一定の距離を置く「グローバルサウス」と呼ばれる国々の「喫緊の課題」が議論されるとした。

 G77は1964年に発足し、130以上の国と地域で構成される。

 テーマは「科学、技術、イノベーションの役割」。会合にはグテレス国連事務総長のほか、ブラジルのルラ大統領、アルゼンチンのフェルナンデス大統領ら中南米、アジア、アフリカ、中東の首脳や閣僚らが出席。16日まで。

 中国は習近平国家主席の特別代表として、中国共産党の最高指導部を構成する政治局常務委員のメンバー、李希・党中央規律検査委員会書記を派遣し、会合を重視する姿勢を示す。新興・途上国の取り込みを図る中国は「米国の裏庭」とされるキューバでの影響力拡大も狙うとみられる。