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共同通信
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【ハノイ共同】ベトナムの元残留日本兵の調査に長年取り組むライターの小松みゆきさん(76)が首都ハノイで17日、太平洋戦争後も進駐先にとどまり、その後引き揚げた元日本兵や現地に残された家族の人生をテーマに講演会を開いた。元日本兵はベトナムで長くタブー視され知られておらず、時代に翻弄された家族らを「忘れないで」と訴えた。
21日に控える日本とベトナムの外交関係樹立50周年を記念した事業の一環。
小松さんは、ベトナム戦争などで音信不通となった元日本兵を50年以上も待ったベトナムの家族がいたと強調。分断を強いられた元兵士ら家族の歴史を次世代につなげる必要性を訴えた。